地球はとても小さな星です。
この小さな星の上で、しかも、
長い歴史を切り取るほんの一瞬とも思えるような時間の枠の中で
誰とくっついたとか誰と別れたとか大騒ぎをしているわけです。
僕は、
「一度出逢った人とは死ぬまで別れることはない。」
と考えています。
人間が一生のうちに出逢える人数というのは、
驚くほど少数だということに気が付きます。
ほんの挨拶しか交わさないような人でさえ、
自分の人生においてはとても貴重な存在だと言えるでしょう。
自らの心を納得させるために(特に女性に多いことですが)、
「はい、今からここから、あの人と私はもう他人。」
などと強がって宣言するようなこと、よくありますね。
しかし、どんなに声高らかに宣言してみても、
「人と人とが出逢った」という事実は消えませんし、
何者にもその事実を奪うことはできません。
「出逢えた人」の数の数万倍にものぼる
「出逢えなかった人」の数を想像してみる時、
身のまわりにいる人の大切さは身にしみて感じられるでしょう。
家族、友人、恋人、仕事仲間、などという分類を取り払い、
「わたしの人生で出逢えた大切な人たち」
というひとつの言葉で呼びたいくらいです。