お家のベランダで植物を育てているのですが、
ついつい甘やかしてお水をたくさんあげてしまいます。
しかし、「水をあげない」ということも、
植物を強く育てるためには大切なことのようですね。
お水を安定してたくさんもらっていると、
植物も堕落してしまうのでしょう。
お水をあげないと、何しろ生死がかかっているものですから、
土の奥底のわずかな水分を求めて根を伸ばし、
全身全霊で必死に吸い上げようとします。
それが「体操」のような役割を果たすのでしょうね。
渇望が「生」への能力を鍛えるのです。
そんなところへ新しいお水が与えられたなら、
どんなにおいしく味わうことでしょう。
たくさんもらっていた頃には感じることのなかった新鮮な感動で
緑は輝きを増すことでしょう。
これは地球上のすべての生ける者たちに言えることですね。
人は(特に女性は)、すぐに
「満たされたい。」
などと言いますが、満たされない時間こそが
自らを強く美しくするのだということを知るべきです。