日記

演出の価値

動画投稿サイトYouTubeなどによって、
誰でも簡単に自分の動画を発表できるようになりました。

しかし、YouTubeにアップロードされている映像と、
映画館で上映されるような映像との間には大きな差があります。

個人でも、高画質な映像を撮ることのできるカメラや、
高度に編集できるソフトを持てる時代です。
プロもアマチュアもまったく同じ道具を使っています。
それなのになぜYouTubeにアップされている動画と映画とは
そのクオリティーに大きな差があるのでしょうか。
それこそがまさに「演出の価値」なのだと思います。

まったく同じ道具や素材を使っていながら、それを「どうやって
見せるか」という部分に途方もない労力を注ぐのがプロです。

「演出」は、伝えるのに困難なことを分かりやすく伝える、
長いものをコンパクトにしてすっきりさせる、
短いものを長く拡大して印象を誇張する、
一つの素材にクローズアップしてその他のものの存在をぼかす、
速いものを遅く、遅いものを速くする、
音が入っていないところに音を入れる、
音が入っているべきところに音を入れない、など
様々な遠近的手法によって、
見る人の心の動きを操作する技術です。

このような演出の有無、そしてどのくらい演出に労力やお金を
かけたかによって、作品の質が大きく変わってきます。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。