日記

演奏家に必要なのは演技力

どんな音楽にも、ある特定の雰囲気や物語性がありますので、
演奏家に求められるのは演奏技術以前に「演技力」となります。

「音を使って演技をする役者さん」と言っても良いくらいで、
俳優であり女優でなければ、
優れた演奏家とは言えないかもしれませんね。

演奏家は演奏を始める前に、静寂の中で呼吸を整えます。
音楽コンサートなどで演奏が始まる前の緊張の数秒間を
ご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、演奏家は、
あのわずかな時間にその音楽における役柄になりきるのです。

そして、素晴らしい役者さんというのは、
台詞を言っていない時の存在感がものすごいですよね。
目力や身体の動きで演技をしています。
何も言葉を発しなくても空気感で演技を感じることができます。

これは演奏家にとっても同じことで、
音の鳴っていない部分(休符はもちろんのこと休止部分も)
とても重要な「演奏」であると言えるでしょう。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。