日記

生命のメディア

デジタルにおいてはすべてのものを「0」と「1」で表現します。

僕のパソコンの中に入っているありとあらゆる文章も、
大切な写真も、大好きな音楽も、映像もすべて、
たった二つの記号によって構成されていることになります。

データが書き込まれたCDの盤面を顕微鏡で見てみると、
凹凸の羅列を目で確認することができます。
つまり、オルゴールの盤面と同じように、
シンプルに凹と凸だけで情報を記録しているのですね。

デジタルと言いますと「永遠」というイメージを連想しますが、
CDの寿命は30年程度と言われています。
酸化(自然老化)や紫外線などの影響で、盤面が損なわれます。

そのため、古くなったディスクを、数十年に一度、
新しいディスクに保存し直すという作業が発生します。

最近では驚くべき「マッドサイエンティスト」風の研究がされ
ていて、それは「生体」に情報を記録しようとする試みです。

すべての生物は遺伝子を持っていて、
そこに、「A・G・C・T」という4つの記号で、
自らの身体を形成するすべての情報が書き込まれています。

僕のこの手も、歩くための足も、
ものを考える脳も、悲しみや喜びを感じる心も、
すべてこの4つの記号の配列によって表現されています。

これをそのままメディアにしてしまおうというのが、
最近研究されていることです。

つまり、文章や大切な写真、大好きな音楽や映像を、たとえば、
ある植物の遺伝子に書き込むと、その植物がこの地上に存在する
限り、種によって遺伝子は受け継がれ、
勝手に増殖してバックアップを増やすということになります。
何だかやってはいけない匂いがしますが。。。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。