誰にでも長所と短所がありますね。
美しい絵を描く人が生活にだらしがなくて部屋が汚かったり、
清らかな理想を掲げる政治家が変態趣味を持っていたりします。
自分自身の短所を思い知らされて落胆し、
それを直そうと一大決心をすることがありますよね。
しかし、そのエネルギーは「短所を直す」ことにではなく、
「長所を伸ばす」ことに注いだほうが良いものです。
もちろん、他人に不快感を与えたり危害を加えるような短所で
あれば、それは急いで直さなければいけません。
そういうことは「短所」というよりもむしろ、
誰もが当然持っているべき要素が足りないという「欠点」と
いうべきであり、何とかして補わなければいけない部分です。
「短所」というのはそれとは違って、人としての許容範囲では
あるけれど足りない部分とか、苦手分野ということになります。
人間はどうしても、完璧な人間に憧れてしまい(そのような人は
この世にはいないのですが。)短所を直そうとする方向に
意識が向きますが、仮に短所を直すエネルギーを「10」として、
それと同じ分のエネルギーを、長所を伸ばすことに注いだなら
「100」もの効果が生まれると思います。
それはなぜかと言いますと、
先日「勉強は一人でやったほうが良い」という日記で書かせて
いただいたのと同じように、すでに持っている技術や感覚が、
更なる前進を後押ししてくれるからです。
得意なことはやればやるほどどんどん得意になっていき、
長所は驚くべき速度で伸びていくことになります。