毎日のように企業トップや団体代表による謝罪と言い訳が、
背広姿で首を垂れる写真と共に新聞の紙面を賑わせていますが、
同じ問題で複数回に渡って謝ることが多いのは、
言い訳を小出しにして先延ばしにし、何とか逃れられないか
考えてみたけれど、最後の最後にはどうしようもなくなって
諦めるに至り、深々と頭を下げる・・・
ということが多いからではないでしょうか。
実に滑稽なものです。
一番最初にすべて本当のことを打ち明けて、言い訳を一切せず、
ごめんなさいしたほうが、どれほどの無駄な時間を浪費せずに
済むことでしょう。
「うそはバレないかもしれない」
「もしかしたら逃げられるかもしれない」
という浅はかな夢が、
結局は自分たちの首を絞めることになります。
この世では、うそはバレるようにできています。
なぜなら、大衆の心、特に集団心理においては、
うそを暴いて、とことん追いつめてやろうという残酷な力が
存在し、その方向にどんどん突き進むからです。
特にインターネットで情報が瞬く間に拡散する現代においては、
その力は絶大なものとなっています。
時には、有りもしない尾ひれが付いて拡大暴走することもあり、
そのようなことになってしまう覚悟も必要です。
「悪いことをすると神さまが見ている」
と言いますが、神さまというのはネットでつながった集団心理の
ことであると言っても言い過ぎではないでしょう。