日記

秋の人恋しさ

お盆を過ぎて一気に秋が訪れましたね。
早朝の空気は少し肌寒いくらいです。
皆様どうぞ体調にはくれぐれもお気を付けください。

秋になると人恋しくなるのは人間も動物だからでしょう。
冬眠に入る前の寂しさとでも言いましょうか、
冬に身をひそめて暮らすための準備をしながら、
その間の長い孤独の前触れを肌で予感しているのでしょう。
(人間は冬でも夏と変わらず他者と会いますが。)

大学生の頃、友人とお酒を飲んでその帰り道、
秋の肌寒さの中を一人で歩きながら泣いたことがあります。
お酒の酔いのせいもありましたし、
夜という魔法の時間帯のせいもあったと思うのですが、
秋の空気の冷たさや匂いが容赦なく心を刺激したのです。

特に恋に破れたとか誰かのことを思い出して泣いた
というわけではなく、理由もなく涙が溢れ出てきたのです。
(実際は、理由もなくなどということはこの世にはなくて、
どんな時でも理由というものはあるものですが。)

人恋しい寂しさに違いはないのだけれど、
今すぐあの人に会いたい、というようなものではなく、
ただぼんやりと寂しかったのです。

僕がもしもケモノだったら、
遠い夜空に向かって声高く咆哮していたことでしょう。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。