座ってばかりいると早死にすると聞いて愕然としました。
僕は一日の多くを座って過ごしているからです。
仕事はほとんどがパソコンを使うため、
ずっと座って作業しますし、ご飯を食べる時はもちろん、
ピアノを弾く時も座り、映画を観る時も座っています。
久し振りに立ち上がる時には、血液がドッと脚に流れ込んでいく
のを感じるほどです。
そこで、命を危険から守るために、資料に目を通したり、
読書をしたり、考え事をする時には、
意識的に立ってすることにしました。
もともと、メロディーを発想したりする時には、散歩など、
歩くことで身体から生み出すようにしていましたので、
その他のことでも立ってするのは苦ではありません。
椅子から立ち上がってみると、まず視界が全然違います。
車で走っている時に車窓からの景色が変わるのに刺激されて
良い詞が浮かんだりするのと同じで、目に入ってくる光景が
変わると、脳に新鮮な刺激が得られるものです。
座っている時には浮かばなかった考えが浮かびます。
座って作る音楽と立って作る音楽、
座って書く文章と立って書く文章は、
まるで違うものになるのかもしれません。