日記

締め切りが足音も立てずに

僕はとてもナマケモノで、できればずっと何もせずに、
ぼんやりと物思いに耽ったりしながら暮らしたいと思っている
とても自堕落な人間ですので、「締め切り」を設定しなければ
いつまでもお仕事に取り掛かることができません。

また、「締め切り」が設定されているお仕事でも、
期間に余裕を持って取り掛かるということはほとんどなく、
締め切りが目前に迫っているのに、いきなり映画を観始めたり、
普段あまりすることのない部屋の掃除を始めたりする始末です。

しかしながら、自己弁護するようで大変心苦しいのですが、
そんなナマケモノの僕でも、締め切りに遅れたことは
今まで一度もありません。

また、余裕を持って取り組んでみたこともあるのですが、
締め切りギリギリで完成させたもののほうが、
余裕たっぷりで取り組んだものよりも出来が良い、
という驚くべき結果となっています。

おそらく、作業に手を付けていない時でも
頭のどこかでその作品のことをずっと考えており、
知らず知らずのうちに練り上げているのだと思います。
そうやってイメージとして頭の中で作ったものを、
締め切りが近付く焦りと恐怖感の中で(笑)、
一気に具象化していくのだと思います。

ただ、締め切りが足音も立てずに背後に忍び寄る感覚は、
何とも言えず恐ろしいもので、心に大きな負担をかけます。

その負荷が、作品を形作っていく作業への
エネルギー源となっているのは事実なのですが、
心臓にはとても悪いです(笑)。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。