日記

美しいか美しくないか

「山谷さんにとって、価値判断の基準は何ですか?」
と、ある人に尋ねられて、
「美しいか、美しくないかです。」
と、自分でも驚くくらいの速さと自信で答えてしまいました。
僕にとって「美」というのはとても大きなもので、
「美しいか美しくないか」というのは
とても重要な価値基準なのです。
美しいもののためなら命をかけても惜しくはありませんが、
美しくないもののために無駄な時間を一秒でも費やすことは
死んでもしたくありません。
「では、山谷さんにとっての美しいものって何ですか?」
と問われて、僕が答え挙げたのはおおよそ下記の通りでした。
【僕が美しいと思うもの】
■空の色
■水の動き
■果物の色彩
■雪景色
■氷の中の空気の白
■楽器の形(特にピアノと弦楽器)
■音楽記号(特にト音記号)
■不協和音
■前の持ち主の書き込みがしてある古本
■古い家具、古い道具、古い布や古い紙
■石けん
■レース
■うつむきかげんの女性の横顔
■怒っている女性のしぐさ
■何かに抵抗している女性の燃えるような瞳
■ぷっくりと膨らんだ女性の下腹
■男性と男性の約束
■男性の死の瞬間
■誰もいない部屋
■逆光の窓辺
■つらく苦しい時に見せる笑顔
■誰にも知られずに行われる優しさ
■弱い者が弱い者を守ろうとする時の強さ
「美しいと思うもの」を数え上げるときりがありませんが、
「美しくないもの」もたくさん存在していることも確かです。
僕は死ぬまで、「美しいもの」を追い求め、
「美しくないもの」と戦って生きていこうと思っています。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。