日記

美しさと創作行動

音楽を作ろうとする時に、「美しい」ということを常に念頭に
置いて作業を進めますが、この「美しい」というのは、
リスナーがそれを耳にした時に、

「心地良いものがふわっと胸の中に沸き起こる」

ということを目標に設計されます。

お料理やお菓子を口にした瞬間の「美味しい」という感動に近い
ものであり、世界中の人すべてにそのように感じてもらえる
ようなものを作るのはとても困難です。

なぜなら、「美しい」とか「美味しい」というのは、
主観的なものであり、受け取る人それぞれ皆違う印象を
持つからです。

そうなりますと、ビジネス上は「数」を目指すことになり、
最大多数の人が感じる「美しい」を狙うことになりますが、
それは作為に満ちたものになりがちです。
リスナーがそういうことを感じ取ると、感動はおろか、
むしろ白けてしまうという危険性を併せ持っています。

「自分自身が美しいと思うものを作り、
 それを同じように美しいと思ってくれる人に届ける」

このような方法が一番素直な創作行動だと思います。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。