日記

美しの夏祭り

僕の故郷青森ではいよいよねぷた祭りが始まろうとしていますが
日本のあちこちで、花火大会や宵宮、盆踊りなどの
夏祭りが行われる季節ですね。

夏祭りと言いますと、僕はなぜか「赤」をすぐに
思い出すのですが、それは提灯の赤色なのかもしれません。

笛太鼓の響きや、ぼんやりと美しい赤提灯、
遠くで聴こえる花火の音などは、日本の夏祭りの美しさです。

夏という季節は僕にとって、「ワクワク」というよりも、
むしろ「切なさ」を感じさせます。

太陽がギラギラと輝き、冒険、探検、夏の恋など、
生命力漲るはずである季節に切なさを感じるというのは
なんとも不思議なことです。

夏祭りも本当はエネルギーが爆発するような活気に溢れた
もののはずですが、僕は「美しい切なさ」を感じます。

明るさ、楽しさ、元気、というものの後に必ずやってくる
「おしまい」を感じてしまうからなのかもしれません。

『平家物語』の冒頭文を引用してみたいと思います。

 

祇園精舎の鐘の声

諸行無常の響きあり

沙羅双樹の花の色

盛者必衰の理をあらわす

おごれる人も久しからず

ただ春の世の夢のごとし

たけき者も遂には滅びぬ

偏に風の前の塵に同じ

 

皆様、忘れられないような素敵な夏をお過ごしください。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。