日記

聞かないのに、観ないのに、大好きな音楽や動画をiPhoneに入れて持ち歩く理由

音楽や動画がインターネットですぐに手に入る時代ですが、
そうなると、作品への愛着が希薄になるのも仕方ありません。
デジタル情報は目には見えませんし、手では触れないからです。

人間は「動物」ですので、やはり、目で見え、手で触れるものに
愛着が湧くのは当然ですね。

音楽に関して言えば、多くの人が、レコードやテープ、CDなどで
音楽を聞いていた時代は、そのメディア自体がとても大切で、
親しい人に貸してあげたりすることでコミュニケーションも
生まれていました。

音楽ネタで、SNSなどでコミュニケーションすることはできますが
それとは比較にならないくらい濃密で、人間的で、あたたかい
やり取りがあったものです。

音楽の貸し借りによって恋が生まれることさえありました。
現在30代後半よりも上の方はご経験があるでしょう。
自分の大切な音楽のカセットテープを貸してあげるというのは、
自分の内面を曝け出すような感覚に近く、
そこから恋心に結びつくのは、想像に容易いでしょう。

僕は、大好きな音楽や映像を、スマートフォンの中に入れて
持ち歩くことが癖になっています。

持ち歩くとは言っても、外出先で、聞いたり観たりするわけでは
ありません。

聞くなら、自宅のオーディオで高音質で聞きたいですし、
観るなら、大画面でじっくりと観たいです。

「それならスマートフォンに入れる必要はないのでは?」

と言われそうですが、それでもスマートフォンに大好きな音楽や
映像を入れて持ち歩く理由があるのです。

それは、

「安心するから」

です。

お守りを持ち歩く感覚に似ていて、大好きな音楽や映像が
ポケットの中にあると思うことで気持ちが安らぐのです。

iPhoneのあの重さが、そのまま音楽や映像作品の重さだと
錯覚することができます。

このようなことからも、人間は情報だけでは生きてはいけず、
物が人間の心身に及ぼす効果の大きさがよく分かります。

今日の音楽

ネットワーク 2/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。