人間は放っておくと、どこまでも堕落していく生き物です。
いつも、楽な方へ楽な方へと考えてしまいます。(僕も)
最近では、「Yahoo知恵袋」という便利なサービスがあって、
これは、質問を書き込むと誰かが答えてくれるというものですが
ここで「自分で調べれば誰でも簡単に分かること」を質問する人
がいて、他の参加者に叱責されているのをよく見かけます。
そして、こういう質問者に限って、叱責されたことに憤り、
自分を抑えられなくなって回答してくれた人を恨んだりします。
(そういう部分を直すとあらゆることをよく知ることができる、
という最大のアドバイスをもらっているようなものなのに)
最近は、人とのつながりを大切に、とか、もっと人を頼ろう、
などと、あらゆるところで言われたり書かれたりしていますが、
たとえ助けてもらえたとしても、それが本人の能力として、
身に付くことは永遠にありません。
「空腹の人には、魚ではなく釣竿を渡せ」
という言葉がありますね。
魚を渡すと、すぐにその人は空腹を満たすことができるかも
しれませんが、それっきりです。
お腹がすいたら、またもらうことだけを考えるでしょう。
しかし、釣竿を渡されたら、最初はなかなか釣れませんが、
何度か練習をしているうちにやがて魚は釣れます。
そうすると、その人は釣竿が手元にある間ずっと、
魚を食べ続けることができるというわけです。
これと同じことが「思考」にも言えるのではないでしょうか。
すぐに答えを求めるのではなく、その答えを手に入れるまでの
プロセスを身に付けたいものですね。
プロローグ/作曲:山谷 知明