日記

芸術と味覚

チョコレートやマカロンの次に位置するほどに
最近好きになってしまったのが、羊羹(ようかん)です。

もちろんおじいちゃんのように緑茶と一緒に齧るのも良いですが
羊羹は珈琲にもとてもよく合い、珈琲中毒の僕は、
最近はもっぱら「珈琲×羊羹」です。

栗の入ったものや、昆布が練りこんであるもの、
斬新な色をしたものなど、近頃はたくさんの羊羹がありますが、
僕はやはりオーソドックスな黒い羊羹が好きです。

「室内の暗闇が甘い塊になって舌の先で融けるようなお菓子」

というような文章を小学生の頃に教科書で読んで、
とても美しいと思いました。

谷崎潤一郎の『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』という
随筆の中の一節です。

このような文章を読みながら食べると、
さらに美味しく感じられるのだから不思議です。

文学(芸術は何でも)がもたらす快感は、
味覚など人間の五感に磨きをかけるのでしょうね。

谷崎潤一郎『陰翳礼讃』

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。