人間と言うのは不思議なもので、若い時には
「余裕が無いこと」
が良いものを生み出すための原動力となり、年を取ると、
「余裕の大きさに応じて」
生み出すものの質が決まります。
若い時には、余裕が無い、すなわち、お金が無い、技術が未熟、
手段が限られている、などということが逆に起爆剤となります。
連続した徹夜作業にも耐えられますし、お金や手段が限られて
いる中で良いものを作るにはどうするかということを
必死に考えるからです。
しかし、年を取ると、余裕の無さは「不安」に向かうだけとなり
そこから何か良いものが生まれてくる可能性は
極めて低くなります。
潤沢な余裕があれば、思考と行動は自由の清々しさを得て、
そこから良いものがどんどん生まれてくるでしょう。
人間は誰でも年老いてくるのですから、つまり、
「余裕を積み上げていくこと」
が人生にとってもっとも大事であるということになりますね。
貯金はもちろんですが、技術の貯金も忘れてはいけません。
勉強は小中高で終わるのではなく、
年を取れば取るほど、励まなければいけませんね。