道端に咲いた花を見ても、何とも思わず通り過ぎる人と、
足を止めてその花の美しさを思う存分味わう人とがいます。
どちらが豊かな人生を送ることができるかは明白ですね。
「物を見る」というのは決して受け身の行為なのではなく、
そこからどれだけ多くのものを受け取れるかという
その人のスキルによって大きく左右される行為なのです。
同じ本を読んでも、ある人はそこから成功のヒントを得ますが、
ある人は「何だつまらない。」と言って放り出すでしょう。
また、同じ人であっても、むかし読んで何とも思わなかった本を
年月が経った今改めて読み返してみたら思わぬ感動を得た、
ということもあるでしょう。
これは本そのもののせいではなく、
それを読む人が成長したからに他なりませんね。
人間は毎日たくさんのものを見て生きていますが、
本当はまったく見ていないのかもしれません。