日記

視点をどちらに置くか

プロの演奏家やスポーツ選手は、演奏や競技をしている最中に、
観客席からステージ上の自分を見ているもう一人の自分を
感じることがあると言います。

演奏や競技に集中している「主観的な自分」と、
そんな自分を冷静に見る「客観的な自分」の両方を
同時に感じているという状態ですね。

このように、人間は「視点」というものを
臨機応変に移動させることができる能力を持っています。

良く言えば自由な世界、悪く言えば混沌とした世界においては、
視点を「自分」に置く必要があります。

周囲には何も信じられるものはないし、そのどれかひとつに
しがみついてしまうと破滅することになりますので、
自分のルールを作り、それに厳格に従うことで、
めちゃくちゃな世界に明確な規則性を持ち込むことができます。
このような状況においては、「明確な規則、明確なルール」が
心の拠り所となり、行動していく原動力となります。

それとは逆に、ある程度の秩序がすでに存在している世界、
僕たちの住んでいる国や街、職場などでは、
視点を「相手」に置く必要があります。

自分のルールで、自分勝手にやっていたのでは、
秩序を乱すことになり、めぐりめぐってそれはすべて
自分自身に跳ね返ってくるからです。
自分よりも相手のことを考えて行動しなければいけません。

人間は朝起きてから夜眠るまでの間に、
様々な物事に向き合いますが、その時に、
今、目の前にあるもの、自分が置かれた状況が、
ルールの無い混沌としたものなのか、秩序がすでに存在している
ものなのかを見極め、視点をどちらに置くか判断しましょう。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。