今日、仕事場に向かうために電車に乗ろうと駅に着いたら、
あと少しで電車がホームに入ってくるところでした。
子供を連れた父親が、
「ほらみんな走ってるぞ、負けないように走れ! 乗るぞ!」
と大声で叫んで、子供を引きずるようにして走っていきました。
「負けないように」とは一体何に対してなのでしょうか。
他の人が電車に乗れて自分たちが乗れないことが
「負け」だと言うのでしょうか。
奪い合おうとしている光景には、醜さを感じます。
先日テレビで、何かの事件の号外を配っているところが映り、
そこに群がってきて我先にと手を伸ばし、
配っている人の手からもぎ取らんばかりの勢いで奪っていく
人たちの映像を見て、そのあまりの醜さに鳥肌が立ちました。
電車の中で席が空いた瞬間に、そこめがけてダッシュするなど、
そういう光景もおそろしいほどよく目にしますが、
幻滅のあまり眩暈がするほどです。
僕は、街角で群がっている人たちを見かけると、
「何かな」と気にはなりますが、
決して足を止めることはありません。
また、行列のできるお店などに、
並んでまで食べたいと思うことはありません。
人通りの多い道よりも、誰も通らない道を好んで歩きます。
それがたとえ遠回りであったとしても。
日記