日記

謝辞の美しさ

僕の好きな言葉の一つに「謝辞」があります。

学生時代、ブライダルの音響演出のアルバイトをしていて、
毎週3つか4つの結婚式に立ち会っていたことになりますが、

「結婚式のラストシーン」

とでも言えるような、親への花束贈呈&列席者への謝辞のシーン
は毎回毎回心を震わせるものであり、

「結婚式っていいなあ」

と思っていたものです。

どんなに美しい衣装や派手な演出、どんなに贅沢なご馳走も、
最後にゲストへ伝えられる謝辞には叶わないと感じていました。

それくらい、感謝の言葉というのは美しいと思いました。

また、本を読んでいると、巻頭か巻末に、
作者からの謝辞を見かけることがあります。

自らの家族や編集者、執筆を手伝ってくれた人に向けられた
感謝の言葉が書き記されてありますが、この部分だけを切り取っ
ても、それでひとつの良い作品を見るような気持ちになる謝辞
がたまにあり、本の謝辞を読むことは僕の読書の楽しみの一つ
にもなっています。

飾らず、さり気なく、思わず口を出る

「ありがとう」

も、もちろん素敵であたたかいものです。

しかし、改まって、しっかり心を整えて、考え抜かれた言葉で
紡ぐ感謝の言葉もまたとても良いものだと思っています。

今日の音楽

憧れ/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。