日記

鉛筆を削った時の匂い

僕はかなり鼻が利くほうで自分のことを犬と呼んでいます。

誰も気が付かないような遠くの香りも敏感に察知しますし、
お料理の隠し味なども匂いで瞬時に理解できます。

好きな香りは何かと言われれば真っ先にバラの香りと答えます。
他の花の香りとは違って胸の奥を優しくつねられたような、
そんな不思議な甘さを感じるからです。

他には? と言われれば、

「鉛筆を削った時の匂い」

と答えるでしょう。

小学生の時に、簡易鉛筆削りを使って、
自分で鉛筆をクルクルと回転させながら削った時に、

「なんて良い香りなんだろう。」

と思ったものです。

そして、頼まれもしないのに、友人たちの分も削っていました。
親切心からではなく、鉛筆の香りを楽しみたいからでした。

今は、簡易鉛筆削りではなく、大きな手回しのものを
使っていますが、それでも香りは立ちます。

削りたての鉛筆を鼻に近づけて深呼吸をしている変態です。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。