日記

集中と依存について

何かに集中している状態と、何かに依存している状態は、
どちらも、周囲が目に入らず、意識が一点に注がれているような
印象を受けます。

しかし、その根っこにあるものは大きく違います。

集中も依存もどちらも、意識が一点に絞られていることは
共通していますが、集中は自らの意思で制御することができ、
依存は制御することができません。

仕事に集中し、終業のチャイムと共に、その状態を停止させる
ことができますが、何かに依存した状態というのは、チャイムが
鳴っても止めることはできません。

また、依存は、それをしている間は安心感、心地良さ、快感を
感じられるのに対し、集中は、快感も不快感も何もない状態で、
ただ目の前のことを完遂するという目的に向かって、
静かに突き進んでいくようなイメージです。

依存が快楽ならば、集中は逆に苦しみを伴うのではないかと
思われがちですが、それは深い集中状態に入る前の段階であって
極度に集中してしまうと、人間の感覚的なものはまったく消えて
しまうものです。

そのような集中状態に入る前の導入部分で苦しみを伴うため、
人はなかなか物事に集中しようとはしません。

テスト前にいきなり部屋を掃除し出すのもそのためです。
集中状態に入る前の苦痛から逃げているのです。

しかし、いったん集中状態に入ってしまえば、
目的の完遂まであっという間です。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。