日記

音の波形と人間社会

音は空気を伝わって耳に届けられる「波」です。
この「波」の形や大きさによって、それを受け取った人の心に
快いとか不快だといった様々な「気分」を生み出します。

「サイン波」というとてもシンプルな波形があって、
それは電話が切れた時に受話器の向こうから聞こえてくる
ツーツーといったあの音に近い色彩の音です。

このサイン派を視覚的に調べてみますと、
きれいで規則正しい山と谷による波形が確認できます。

これが元となって、世の中のあらゆる音ができているわけですが
どうやって膨大な色彩の音がこの世に存在しているかと言うと、
そのシンプルな波形に別の波形が合わさることによって、
規則正しかったものが乱され、複雑な波形に変化するためです。

音を扱うお仕事をさせていただきながら、
僕はいつも、このことから人間社会というものを想像します。

一人が別の一人と出逢って話をします。
すると、これまで考えもしなかったことを考えるきっかけに
なったり、どれだけ考えてもなかなかたどり着けなかった答えを
得て、夢に向かって一歩前進したり、
人生が変わったりすることがあります。

人間一人一人はシンプルな音の波形であり、
それが彷徨い歩く中で別の波形(人)にめぐり逢い、
互いに干渉し合って、全く新しい波形を生み出すのです。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。