日記

音楽は出産のうめきから生まれた

音楽はどうやって生まれたのかというのには諸説がありますが、
僕が最近読んだ『音楽と女性の歴史』という本の中には、
女性が出産する時の「うめき」が
その起源であると書かれてあります。

大昔には現代のように医療が発達しておらず、出産をする女性が
かなり苦しい思いをしたであろうことが容易に想像されます。

これからまさに赤ん坊を産もうとする女性がうめき声をあげ、
それがやがて一定のリズムや音程を持った旋律になります。
その女性を取り囲んだ村のたくさんの女性たちが
その「音楽の種」とでも言うべきうめき声に呼応するように歌い
いつしか音楽のようなものが生まれます。
それが女性の苦痛をやわらげることに役立ったのだと
考えられているのです。

つまり、音楽は芸術として誕生したのではなく、
生きるための知恵、生活の道具として女性たちによって作られ、
長い時間をかけて芸術に「なった」のです。

赤ちゃんをあやす時の子守歌は実際に赤ちゃんを泣き止ませ、
船の積み荷を運ぶ労働者たちの歌は仕事の疲労を軽減させます。

音楽は人々の日々の営みに役立てられる道具のひとつなのです。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。