子供が病気の時や、転んで怪我をした時などに、お母さんは
「いたいのいたいのとんでいけ」
と言います。
すると、魔法のように痛みや苦しみが消え、
子供に笑顔が戻ります。
医療行為をしたわけではないのに、言葉(音)だけで、
人は痛みや苦しみを取り除くことができるのです。
そして、この「いたいのいたいのとんでいけ」という魔法の言葉
と音楽は密接に結びついています。
音楽は、「いたいのいたいのとんでいけ」を、
音の組み合わせで表現したものであると言えるでしょう。
実際に、美しい音楽は人の心の中から憂いを取り除き、
希望を運んできてくれます。
そして、音楽の作り手も、それを意識して作ります。
音楽療法の中に、
【音楽】ではなく【音薬】という言い方がありますが、
まさに音楽は、音で作られたお薬であると言えるでしょう。