日記

頭を撫でよう

「頭を撫でる、もしくは、撫でられる」

というコミュニケーションは、
長い人生の中でも数少ないことに気が付きます。

子供の時はことあるごとに親に頭を撫でられたでしょう。
転んで、泣いて、お母さんに頭を撫でてもらって泣きやんだり、
少し難しいことができるようになってお父さんに撫でられたり。
しかし、いつの間にかそういうことは無くなります。
自分が親に最後に頭を撫でてもらったのはいつのことでしょう。

成長して大人になってからは、
恋人に頭を撫でてもらうこともあるでしょう。
じゃれ合いながらの「いいこいいこ」もあるでしょうし、
悲しみを分かち合おうとして優しく撫でることもあるでしょう。
しかしその機会は案外少ないものです。

人間はもっともっと頭を撫でられる必要があります。
頭を撫でるという行為は、人間のその他のどんな直接的な
愛情表現よりも優しく、深く、美しいものですし、
何よりその効果がとても大きいからです。
(撫でられたほうにとっても、撫でたほうにとっても)

中国で、親の足を洗ってあげるというイベントをしているのを
テレビで観たことがあります。
親の顔も子供の顔も涙でいっぱいでした。

同じように、親の頭を子が優しく撫でたり、もう撫でられること
はなくなった、大きくなってしまった子供の頭を、過ぎ去った
幼少の頃のように撫でるような瞬間があっても素敵ですね。

今日の音楽

なつかしい日々(ピアノ)/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。