日記

風邪治りかけフェチ

人の嗜好、すなわち「フェチ」には様々ありますね。

変態に「ド」を付けてもまだじゅうぶんではない僕は、
以前このブログで書かせていただいた「お尻フェチ」の他に、
「風邪治りかけフェチ」でもあります。

風邪はひいている間は苦しみに悶々として、
嗜好などを感じている余裕はありません。
しかし数日が経ち、いよいよ治りかけてくると、
身体の筋肉が疲労感に似た痛みを伴い、そして喉や鼻水も
治ってきたような予感を感じさせてくれるようになります。

その段階になると、
これまで病気と闘おうと張っていた気がみるみるうちに解け、
その心の隙間に不思議な寂しさが生まれます。

これまで自分がしてきた悪行の数々を悔い、
失ってきた人たちの顔が次々と浮かび、
「くだらない男が酒に酔った時に浸る後悔」に似た
自責の念を感じ、妙な感傷に取りつかれます。

このような感情は、身勝手なナルシズムであり、
何の生産性もない実にくだらないものですが、
困ったことに、気持ち良いのです。
(気持ち良いものというのは多くの場合身勝手なものですね。)

僕は以前からこの「風邪治りかけの心地良さ」のフェチですが、
これを味わうためにはまず地獄の風邪を体験しなければいけない
ため、積極的に楽しもうとする気は起きません。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。