日記

魚よりも釣竿を

「空腹の人には魚ではなく釣竿を渡しましょう。」

という言葉があります。

魚をあげたらその人はすぐに空腹を満たすことができますが、
それっきりです。
釣竿をあげたらその人はすぐには魚を獲れないかもしれませんが
練習をして魚を自分で獲れるようになると、
それからずっと生活することができるようになります。

この言葉は特に、親から子、仕事の先輩から後輩など、
技術を伝えたいと思う相手である場合に響きます。

そうではない相手(それほど大切に思っていない相手)には、
釣竿ではなく魚を手渡すほうが「ビジネス的」には
効果があります。
いつまでたっても魚を自分では獲ることができないため、
魚をくれる人に依存してしまう構図ができあがるのですね。

自分が魚や釣竿をもらう側になって考えてみますと、
差し出された魚には安易に手を伸ばしてはいけないということに
気付くでしょう。
つまり、楽に得られる、楽に儲けられる、という言葉に飛びつく
ほど自分を駄目にしてしまうものはないということになります。

魚ではなく釣竿を手に取って自分の力でまず一匹釣りましょう。
それまでの間、空腹であってもじっと耐えましょう。

そして、一匹釣ることができたなら、
もう一生それで生きていくことができるでしょう。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。