僕の家の近くには、結構広い農作地帯が広がっているのですが、
この季節になると、野焼きの香りがしてきます。
農作や稲作のあとに、来年の肥沃な土壌を願って行われる
野焼きは、とても良い香りで大好きです。
今は亡き故郷のおじいちゃんのことを思い出します。
おじいちゃんはお米を作っていましたので、
秋になるとそこで野焼きが行われていたのです。
この野焼きの香りは僕にとって、キンモクセイの香りと並んで
心に素敵なものを運んできてくれる秋の風物詩です。
先日、事情があって、故郷の青森に日帰りしましたが、
田園地帯は黄金色に染まっていました。
美しい黄金の稲穂が、秋の風に揺れていました。
津軽平野はとても広いため、『ストレイト・ストーリー』など
の外国映画で観られるような、地平線まで続く黄金の大地と
同じようなスケールの風景が広がっています。
秋の空気の冷たさと黄金色の大地、素晴らしい野焼きの香り。
やっぱり、四季の中で秋が一番好きです。