日記

1枚の紙と1本の鉛筆

「何か新しいことを始めたいけれど、
 まず何をどうやったらいいですか?」

というご相談を受けることがよくあります。

その時に僕は、

「A4サイズの紙を1枚、それと鉛筆を1本用意してください。」

と言います。

ワードの新しいファイルを1つ作るのでも構いませんが、
手書きのほうが「想い」の強さを筆圧で感じられたり、
紙面と目との距離感が、アイディアを客観視するのに
ちょうど良いため、紙と鉛筆をおすすめしています。

新しい音楽を作る時にも、新しい映画を作ろうとする時にも、
新しいサービスを考える時にも、自分の将来を考える時にも、
いつも始まりは、何も書かれていない紙と1本の鉛筆です。

紙を1枚、鉛筆を1本用紙したら、まずは鉛筆を握って、
何も書かれていない紙を見つめてください。
そして、自分がこれから作りたいもの、夢、未来について
心のままにイメージして、紙の真ん中に、
思いついた言葉をひとつ書いてください。

美しい、優しい、力強い、友達、愛、ピアノ、誰かの名前、
花の名前、色、青空・・・など、どんな言葉でも結構です。

そのひとつの言葉が「アイディアの種」となります。

次に、真ん中に書いたその言葉のまわりに、
思い付くことをどんどん書いていきましょう。
連想される別の言葉を書いていっても良いですし、
作りたいものが音楽であれば、使用楽器やテンポなど、
作りたいものがサービスであれば、その内容や金額などを
思いつくままに書いていきましょう。
誰に見られるわけでもありませんので、
恥ずかしいことも隠さずに書きましょう。

文字と文字が重なっても構いません。
自分にしか読めない「曼陀羅」のようなものが出来上がります。

それが「アイディアの設計図」となって、
想いを具体化していく時の道しるべとなることでしょう。

どんな大きなプロジェクトも、
すべては1枚の紙と1本の鉛筆から始まります。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。