前日どんなに徹夜をしても、翌朝5時に起きて動き始める生活を
始めてもう10年くらいになるでしょうか。
その日のおおかたの仕事は、午前中のうちに
すべて片づけてしまうことを目標にしています。
そういう気持ちで仕事をしていますと、
もしも終わらずに午後にはみ出してしまったとしても、
あと半日丸々残っているわけですから、
それを使えばだいたいの仕事は終わらせることができます。
「やらなければいけない仕事」というのは、誰かに頼まれて
引き受けたものや、毎日必ずやると習慣にしていることですが、
それとは逆の「やってもやらなくても良い仕事」ということに
最近は重きを置くようになりました。
やってもやらなくても良い仕事というのは、
「自分への投資」と言うことができるでしょうね。
それをやったからと言って確実な手間賃が入るわけではなく、
無駄に終わってしまう可能性も秘めているものです。
しかしそれを少しずつでもやらなければ、
「工場の機械」と同じで、指令(ご依頼)に沿って製品を作る
というだけの毎日になってしまいおもしろくありません。
そうかと言って、そればかりやっていたのでは
博打に興じるのと同じになってしまいますし、何より、
頼まれて仕事をし、それを満足してもらうことの尊さが
基本にあってこそ、やってもやらなくても良い仕事をし、
自分の幅を広げていくことができるのだと思います。
つまり、どちらかひとつに偏るのではなく、
どこまでも並行している線路のように、
常に2種類の仕事をしていくようにしたいものです。