日記

北国の冬と東京の冬

朝晩の寒さがいよいよ冬らしくなってきましたね。
あったかいコーヒーから立ち上る湯気を美しく感じます。

気になるのは故郷青森の人たちのこと。
およそ4か月間にも及ぶ、雪の中での暮らしが始まるからです。

朝、すぐに仕事になんて行けません。
昨夜のうちに降り積もった雪が家をすっかり包囲し、
それを片付けなければ、玄関から外に出ることもできません。

つまり、仕事に出かける前に、一つの大仕事があるのです。

そんな雪国の冬ですが、意外にも、

「あたたかい」

という印象があります。

防寒に対する備えが完璧にできている安心感に加え、雪の美しさ、
降り積もった雪の不思議なぬくもりのせいでしょうか。

かなりの大雪の日でも、

「雪すごいですね、寒いですね」

と声を掛け合う時、人々の心はあたたかいのです。

僕が寒さを強烈に意識するのは、むしろ東京の冬です。

身体に鋭利な刃物で切り込んでくるような東京の寒さは、
土が少なくコンクリートが多いからでしょうか。

救いようのない灰色の孤独感が寒さと共に襲い掛かってきて、
その孤独感は、キラキラしたイルミネーションによって増幅し、
不安になってしまいます。

今日の音楽

冬の窓/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。