日記

物は無ければ無いほうが良い

年末の大掃除で、部屋を占領している不用品の処分を検討されて
いる方も多いかと思います。

人間の自由を奪うことのひとつとして「物」の存在があります。

ドストエフスキーの小説の中に、

「鍵をかけなきゃいけないものを何も持っていない人は
 幸せですね」

というセリフがありますが、物を持つことによって人間の自由は
どんどん失われて、次第に息苦しくなってきます。

部屋にごちゃごちゃいろいろな物が置いてあると、それだけで思
考が束縛されてしまいますし、部屋が物で散らかっていると、心
まで汚れるような気さえします。

「物は無ければ無いほうが良い」

そのほうが豊かに生きられると思っています。

僕は毎日、部屋の中にある物一個とさよならをします。

「一日一個、古物の片付けをする」

ということを日課に組み込んでいるのです。

結果、一年で365個の物とさよならをする計算になり、
その分、365個の空きスペースが心の中に生まれます。

以前、その具体的なやり方を書いたことがありましたが、
再度ここでご紹介したいと思います。

まず、クローゼットや机の引き出しの中を眺めて、
長い間使用していないものを

「今日の品物」

と定めます。

それを約一分間、目の前に置いてあれこれ考えることにします。

いろいろな角度から眺めてみたり、手で触ってみたりしながら、
その品物を手に入れた時のこと、何かに使えないだろうか、
これを欲しい人はいないだろうか、などと思い巡らします。

約一分後、答えが出ます。

すなわち、

◆ネットオークションに出品する

◆誰かにあげる(バザーを含む)

◆新たな用途で自分で使うことにする

◆ゴミ箱行き

以上4つのどれかになります。

ここで注目していただきたいのは、

「とりあえずしまっておく」

という選択肢が無いことです。

また、その品物を

「これまでと同じ用途で使用する」

という選択肢もありません。
使うなら別の使い方をすることになります。

そうやって一日一個、古物がふるいにかけられていきます。

使わなくなった物を身の周りから取り除くことで、自由を得ます。

そうすると逆に、使う物の存在感が明確になり、
より深く、愛着を持って使うことができるようになります。

今日の音楽

手紙/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。