日記

美しくて美味しそうな写真でいっぱいの料理本

料理の本を読んだら、その日からその料理が作れるでしょうか。

きっと、本に書かれてあるように美味しくはできませんし、
本に載っている写真のようにきれいにもできないはずです。

美しくて美味しそうな写真でいっぱいの料理本がたくさんありま
すが、そのほとんどはすぐには役に立たないでしょう。

なぜなら、「知る」ことと「できる」ことは違うからです。

美しくて美味しそうな料理をいくら知っても、それを作れるよう
にはならないでしょう。

では、できるようになるためにはどうしたら良いでしょう。

料理の例で言えば、皿洗い、包丁研ぎ、下ごしらえなど、
おもしろくも何ともないことを何度も何度もやることですね。

つまり、技術の基礎と言えるものですが、そういうものはおもし
ろくも何ともなく、むしろ面倒くさいものですし、何度もやって
いると飽きてくるものです(「飽きる」という気持ちを持つ段階
で、その人はその分野には向かないのだと僕は思いますが)

そのような面倒くさいだけでおもしろくも何ともないようなこと
を延々とやっているうちに確実に技術に磨きがかかり、その土台
の上で、ようやく美しくて美味しそうな料理が作れるようになり
ます。

ではなぜ、そのような本が書かれず、美しくて美味しそうな写真
でいっぱいの料理本ばかり出版されるのでしょうか。

それは、美しくて美味しそうな写真でいっぱいの料理本のほうが
よく売れるからです(笑)。

つまり、これは、料理本に限らずすべての本に言えることですが、
本屋さんで売っている本、特によく売れているような本を買って
きて、その真似をしても、その通りにできるようにはならない
ということです。

地味でおもしろくも何ともないようなことを延々と繰り返し、
基礎的な技術が身に付いた人、すでに料理が上手な人にとって
のみ有効な本ばかりであると言えるでしょう。

今日の音楽

回路/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。