一回一回のトライを、心を込めて丁寧に手掛けるのは当たり前の
姿勢ですが、そこから生まれた結果にこだわり過ぎると、全体と
して良くない事態に陥ります。
◆1、叶えたい夢や目標を決める
↓
◆2、小さな具体的なことを一つ一つ実践する
↓
◆3、夢や目標が実現する
という流れの中で、「1」ですら人間はなかなかできないという
ことをこれまでに何度も書きましたが、無事に「1」を終えて、
「2」を繰り返す中で、どうしても一つ一つの結果にこだわって
しまい、心が乱れてしまうようなことが多く発生します。
たとえば、小さな実践をして良い結果が出たとしましょう。
すると、慢心が生まれ、「もっともっと」という欲が出てきます。
たとえば、小さな実践をして悪い果が出たとしましょう。
すると、恐怖心が生まれ、「自分にはできない」という弱気な
気持ちになります。
そのどちらに寄っても、次のトライで大失敗を引き起こすことに
なってしまうでしょう。
大切なのは、慢心して欲を出すことでも、恐怖心を抱えて弱気に
なることでもなく、平常心で次のトライをすることなのですが、
人間には心がありますから、これがなかなか容易ではありません。
「一回一回の成功・失敗ではなく、一貫して、正しく、
自分らしくやっているかどうかに心を向けること」
夢や目標の実現という大きな結果を出すためには、その中に含ま
れる一つ一つの小さな実践による結果に心が支配されてしまって
はいけないのです。
かけひき/作曲:山谷 知明