先日も書きましたが、今は仕事をインターネットのクラウドソー
シングサービスで受発注できるようになりました。
そうなりますと、仕事に対する値付けも自由になります。
実際に、クラウドソーシングサービスでやり取りされている価格
を見てみますと、作曲500円、イラストレーション500円、Web制作
500円などというように、ワンコインでの値付けが多く見られます。
実際にこの価格で仕事が成立しているのですから、受注側も発注
側も納得しているということになり、サービスはひとつの役目を
果たしているということになるでしょう。
僕は音楽制作を仕事にしていますから、プロという立場で判断し
ますと、さすがに500円という値段では仕事をすることはありま
せん。
僕以外の多くのプロの方も同様でしょう。
なぜなら、500円ではクオリティーの面で基準を満たしたものを
作ることはできませんし、その500円の仕事をするくらいなら、
もっと適正な代金を支払ってくれるクライアントの仕事に時間を
費やしたいからです。
つまり、クラウドソーシングサービスでの低価格での受発注は、
素人対素人、お互いが趣味の感覚でやっていることになります。
発注側がいくらプロの施行者を求めていても、安い金額を提示
すればするほど、プロの仕事とはかけ離れた、素人による
趣味感覚の施行をされてしまう危険性があります。
施行側にプロフェッショナルを望むのであれば、発注側も
「プロのお客さん」
にならなければいけません。
砂糖菓子のワルツ/作曲:山谷 知明