日記

鑑賞する人の熱量によって、得られるものが異なります

パソコンの画面やスマートフォンで読む文字は、情報として頭に
入ってきますが、心まで届くことがないように思います。

ためしに、ある文章をパソコンの画面上で読み、次にそれをその
まま紙にプリントアウトして読んでみるとその違いは明らかで、
文章がスーっと心まで届いてくるのを感じることができます。

それはその文章、それがたとえば小説なら、その物語の筋を
「知る」ことは電子的な文字でも可能ですが、物語や登場人物の
心情を深く心に染み込ませるためには、紙の上の文字が必要とい
うことになるでしょう。

同じことが、音楽にも言えます。

ダウンロードや配信で音楽を聞ける便利な時代になりました。
世界中の音楽に一瞬でアクセスすることができます。

しかし、CDやレコードをいちいちプレイヤーにセットして聞くほ
うが、音楽がより深く心に届きます。

同じ音を聞いているのに不思議なことです。

おそらく、いちいちプレイヤーにセットするという、この「いち
いち」がとても大きな違いを生み出すのでしょう。

本や音楽、映画などは、それを味わおうとする人の熱量によって、
得られるものが大きく異なるということになります。

今日の音楽

スペクタクル/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。