日記

やりたいことの中にあるやりたくないこと

「やりたいことをやりましょう」

と、あらゆる場面で言われる時代になりました。

少し前の日本では、

「やりたくないことでも我慢してやっていれば、
 そのうち良いことがある」

「やりたくないことを我慢してやることこそが美徳である」

などと言われていましたが、ここ数年で働き方に対する風潮が
変化し、インターネットの発達などによって、一度きりの人生な
のだから、自分の好きなことに時間を使ったほうが良い、という
ことになりました。

僕もそう思います。

しかし、この場合のやりたいやりたくないというのは、夢や目標
という大きなカテゴリーに対して言えることであって、いざそれ
が定まったなら、それを実現するための具体的な行動については、
真逆の考えを持ったほうが良さそうです。

まず、自分がやりたいと思うことを夢や目標に決めます。

それは第一段階に過ぎず、次はそれを実現するための実践の積み
重ねの段階に入ります。

実践の積み重ねの段階においては、

「やりたいことを我慢する」

「やりたくないことを積極的にやる」

という姿勢が必要だと感じています。

たとえば、

「お菓子屋さんになる」

という、自分の好きなことを仕事にする夢を決めたとしましょう。

その次の段階で、自分が好きなお菓子ばかり作っていたのでは
駄目でしょう。

お客さんに喜んでもらえそうなお菓子をじっくりと研究し、
何度も失敗しながらようやく一個できるかできないかといった
苦しい実践を積み重ねなければなりません。

また、お菓子のことだけではなく、価格設定や労働時間、
マーケティングやブランデイングなど、お菓子作りとは関係の
ないことも勉強しなければならないでしょう。

そういった実践の積み重ねは、楽しいものではなく、
苦しいはずです。

すべての人間に与えられた時間は共通して24時間なのですから、
やりたいことを抑制し、やりたくないことを貪欲にやらなければ
第一段階で決めた夢や目標を実現することはできません。

自分のやりたいこと、自分の好きなことを一つ決めたら、
次はその中にある

「やりたくないこと」

を積極的にやっていくことで実現に向かっていくのです。

今日の音楽

New World/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。