日記

一つの仕事をつないでいるもの

僕は自営業をしていますから、一つの仕事を得るまでに多くの
労力とコストがかかることを身を以って知っています。

一人の人間(大きな会社であっても仕事を依頼するかどうかの
判断はたった一人の人間から出発するものです)が、ある仕事を
自分ではない他者に依頼するというのは、当たり前のことのよう
に見えて、実はとても特別なことです。

まず、その仕事を施行できる人間(会社)など膨大にあります。

「あの人にしかできない」

というタレント性の強いプロジェクトであったとしても、
プロジェクト全体を通して考えた時には代役はいくらでもいる
のです。

たとえば、映画という多額の費用がかかる巨大なビジネスであっ
ても、降板・代役のニュースはごくありふれたことです。

つまり、この世界には、その人にしかできないという仕事はない
ということになります。

仕事における希少性というのは、

「自分にしかできない仕事」

として、仕事を施行する側が持つ目標・幻想のようなものです。

そんな状況の中で、仕事を依頼してもらえるというのは、実に
奇跡的なことであるとお分かりいただけるでしょう。

それは、仕事を越えた、人間対人間の信頼関係の上に成り立つ
ものなのです。

今日の音楽

カーニバル/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。