日記

映画館に行くのは、非日常を味わいたいから

なぜ映画館に行くのか。

今は、インターネットを通して、好きな映画をいつでもどこでも
観ることができます。

DVDを借りるのでも、お店に行かずにインターネットで申し込め
ば翌日自宅に届き、鑑賞して、ポストに返却することができます。

つまり、わざわざ遠くの映画館まで出かけなくても、好きな映画
を好きな時に観られるわけです。

それなのにどうして、多くの人が映画館に行くのでしょうか。

それは、映画を観るためではなく、
「非日常」を体験するためです。

日常と切り離された暗闇の中で、2時間の非日常を体験できる。

ここに映画を映画館で観る価値があります。

たとえば、自宅に映画館にあるのと同じサイズのスクリーンが
あり、音響システムも映画館と同じものがあるとしましょう。

それほどまでしても、映画館で観るのと自宅で観るのとでは
大きな違いがあるのです。

映画を観ながら今夜の晩御飯が気になってキッチンに気が向い
たり、トイレも行きたくなったらすぐに行けます(この「す
ぐに行ける」というのが問題です)。また、宅急便の人が突然や
ってきて応対を迫られるかもしれません。

自宅にいる限り、日常と切り離すことは難しいのです。

そしてもっとも重要なのは、

「他人が同じ空間にいる」

ということ。

まったく知らない人たちが一つの空間に集まって、ひとつの美し
いものを共有するというのは奇跡に近いようなことであり、
これは自宅では絶対に再現できません。

今日の音楽

スペクタクル/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。