日記

真剣に失敗しましょう

僕は幼い頃からかなりの負けず嫌いで、どんな人にも負けたくは
ないと思っていましたが、当然のことながら負けることがあり、
そんな時は涙を流して泣いていました。

足は速かったので運動会では自分の負けず嫌いな気持ちを慰める
ことができていましたが、球技などのスポーツは大の苦手で、
いつも負けてこっそり泣いていました。

だからと言って身体を鍛えて運動の技術を磨いて球技で勝てる
ようになろうとはしなかったわけですから、単なる負け犬の涙
であり、スポーツが上手になりたいというわけではなく、ただ
「負けることが嫌いだった」というだけなのでした。

自分が何かをがんばろうと決意した時に、その道ですでに成功
している人たちのことを見て敗北感を感じるのは人間として
当然の感情ですが、そこで終止していたのでは、それはその道で
成功したいというのが夢なのではなくて、ただ単に勝ちたい、
誰かに勝ちたい、何かに勝ちたい、勝利感を味わいたいという、
勝ちたい、負けたくないということそのものが目的になってしま
っていると思い知ったほうが良いでしょう。

自分は本当にその道を究めたいと思っているのか、それとも、
ただ単に、勝ち負けに一喜一憂したいだけなのかを今一度自己
分析してみましょう。

そして、勝ち負けに一喜一憂することが目的なのではなく、
技術を向上させたい、その道を究めたいということが目的である
と認識できたなら、まず「負ける」ことを意識してみましょう。

真剣に負ける(失敗する)のです。

真剣に失敗するためにはまず、真剣に準備をしなければいけません。
真剣な準備こそが真剣な失敗につながっているからです。

真剣に準備をして実践し、そして失敗しました。

真剣に負けるためには、真剣に失敗と向き合わなければいけませ
んので、

「負けました」

と声に出して言ってみましょう。

その時に、「悔しい」という感情が自分の中から消え去ることを
祈るような気持ちで、おまじないのように言ってみましょう。

悔しさが消えるまで何度も

「負けました」

と言ってみましょう。

そうやって、悔しい気持ちを封じ込めることができるようになっ
て初めて、自分がやっていることが、勝ち負けに一喜一憂するこ
とが目的なのではなく、技術を向上させたい、その道を究めたい
ということが目的であると言うことができます。

今日の音楽

曇り空/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。