日記

作品は苦労して鑑賞したほうが心に残る

音楽でも映画でも本でも、作品というのは、誰にでも平等に鑑賞
の機会が与えられています。

特に現代はインターネットの発達によって、誰でもいつでもどこ
でも、鑑賞したいと思ったものをすぐに鑑賞できる社会です。

たとえば、聞きたい音楽が頭に思い浮かんだとしましょう。
スマホで無料アプリ「Spotify」や「YouTube」を開いて検索する
とすぐに聞くことができます。
見つからない場合は「Google」で検索をすると100%に近い確率
でその楽曲そのものかその楽曲の情報を得ることができます。

映画は「Netflix」や「Amazonプライムビデオ」、本は電子書籍
などですぐに見つけて鑑賞することができます。

しかしそれらの作品を、自分の貴重な人生の時間との交換として、
心の奥でじっくり味わい「体験」としての価値を得ることができ
ている人はほとんどいないのではないでしょうか。

なぜなら、作品というのは、

「苦労して鑑賞したほうが、自分の中に何かを残せる」

性質を持っているからです。

つまり、現代の作品鑑賞のメリットとも思える「便利さ」が、
逆に、人間と作品を切り離してしまっていることになります。

雨の降る日に傘をさして苦労して出掛けたコンサートで聞いた
音楽は、長い年月が経ってもいつまでも記憶に残っています。

自宅のモニターではなく、映画館まで出掛けていって観た映画は、
ポップコーンやコーラの味と共に、いつまでも思い出に残ります。

作品は、何を鑑賞するかではなく、どのように鑑賞するかという
ことの方が重要なのです。

今日の音楽

うしろの正面/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。
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