ZOOMやSkypeといったオンラインビデオミーティングサービスを
使って様々なレッスンが催されていますが、先日久し振りに
お会いすることができたピラティスの先生から、その限界点や
それをする上で心にかかるストレスのお話をお聞きしました。
また、僕の子供たちのピアノ先生も、
「やってみたけれど、レッスンの意味をなさない」
と言っていたのがとても印象的でした。
今はこのような状況ですから、「仕方なく」みんな使っている、
使うしかないのだと思いますが、疫病の蔓延が収束に向かうに
連れて、やはり人と人とが実際に一つの場所に集まって行うレッ
スンに戻ってくるだろうと思います。
なぜなら、「知る」だけのもであればオンラインレクチャーや
オンラインミーティングでじゅうぶんですが、実践を伴う「習う」
というものは、人と人とがお互いの呼吸を身近で聞きながら行わ
ないと伝授されない性質を持っているからです。
今回のことで、すべてがオンラインミーティングに移行するか
というとそうではなく、必要な会合か不必要な会合かがふるいに
かけられ、そのふるいの基準が厳格になっていくでしょう。
特に実践を伴うもの、レッスンのような習い事などは、「知る」
だけでは10%くらいしか習ったことにはなりませんから、
同じ空間で行う従来のレッスンの価値が再認識されるでしょう。
今までは、実際に会う必要のなかった人たちにも慣例的に会って
時間をつぶしていましたが、これからは、本当に会いたい人、
本当に会わなければいけない人にだけ会うということになって、
会合の質が向上するのでしょう。
朝の散歩(バージョン2)/作曲:山谷 知明