「これで終了」
というハンコを押して作業を終えるのは、依頼されてやった仕事
の場合には良いのですが、たとえば自分で立ち上げた企画など
締め切りが無く、人生を通して行うような壮大なプロジェクトに
おいてはあまり良くありません。
要所要所の具体的な工程においては、ひとつひとつ終了のハンコ
を押して完了していけば良いのですが、プロジェクト全体を通し
ては、
「本当にこれで良いのか」
「これで終了としてしまっても良いのだろうか」
「まだやれることはないか」
「もっと良くすることはできないだろうか」
などと何度も何度も考えてみたり、やり直したりすることが重要
になります。
それは現代の言い方で言えばまさに沼。底なし沼です。
やってもやっても終わりはなく、やる度に改善点が見つかったり、
気が付かなかった新しい価値を発見したりします。
そういうものを持てた人間は幸せ者だと思います。
オルゴール(バージョン2)/作曲:山谷 知明