日記

何を聞くかではなく、どのように聞くか

たとえば音楽ひとつ聞くことを考えてみても、ダウンロードした
音源を聞くよりも、わざわざコンサート会場に出掛けて行って
聞いたほうが強く心に残るものです。

コンサートに出掛ける前に夕食をしっかり食べなければいけませ
んし、出掛ける直前に雨が降り出すかもしれません。
突然問題が発生して、行くのが億劫になることもあるでしょう。
しかし、億劫であればあるほど、音楽を聞く体験は豊かさを増し、
輝きを増し、より強くその人の心に残ります。

価値を受け取る前の困難が大きければ大きいほど、受け取る価値
は大きくなるのです。

音楽や映画の内容ではなく、その作品を鑑賞するまでにどんな
困難を乗り越えたかによって受け取る価値の大きさが変わります。

アナログレコードを聞くという行為もこれに近いですね。

レコード盤を慎重にプレイヤーに置いて、ゆっくり針を落とし、
音楽が聞こえてくるまでの沈黙とノイズに耳を傾けます。

その面倒な行為が、音楽の価値を最大化して受け取ることの
できる心の状態を作ってくれるのです。

今日の音楽

まほろば/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。
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