どんなことでもそうですが、仕事としてやるようになると、
時間効率を考えざるを得ません。
どのくらい短い時間で一つの仕事を上げられるかによって、収益
が変わってきますから、施行の時間を短くする方向へ意識が向く
のは当然のことでしょう。
普通の人がやれば時間がかかることでも、プロがやると驚くほど
短時間でできてしまい、それがお客さんにとってのメリットと
なるのですが、仕事をするプロの側に立ってみると、デメリット
が少なからずあるものです。
それは、ただ単調に仕事をこなす機械のようになってしまうこと
で、新しいやり方の探究や、クオリティーのさらなる向上への
モチベーションを放棄してしまうことになります。
時間は流れています。
それに伴なって時代は変化し、社会も変化します。
人間もそれに合わせて変化しなければなりません。
それなのに、その変化する意志を捨てて、流れ作業ばかりに
徹してしまうことになるのです。
では、どうしたら良いか。
いつもやり慣れていることでも、たまには時間効率という考えを
頭から取り払い、じっくりと時間をかけて、作業そのものを確認
してみましょう。
時間をかけてやるのですから、収益はマイナスに振れるでしょう。
しかし、そのマイナス分を補うだけの発見と収穫があるかもしれ
ません。
Simple Life(バージョン3)/作曲:山谷 知明