仕事でも趣味でも、ある物事を追求し、勉強し、練習して、上達
したいと思った時、勉強量、練習量にきれいに比例して成長する
ということはほとんどありません。
今日練習をがんばったからと言って、今日すぐにその分上達する
ということはないのです。
だから、
「こんなに練習しているのにぜんぜん上手くならない。
おかしいな、練習方法が間違っているのかな」
などと思ってしまうことになります。
成長の軌跡をグラフにしてみると、きれいな右肩上がりの線と
いうことはほとんどなく、ジリジリと横ばいを続けて、ある時
突然階段が一段高くなるような線を描くことが多いですね。
つまり、「ジリジリの横這いに耐える」ということが必要になる
わけです。
「報われない努力」を受け入れる必要があります。
その期間は定かではなく、そのせいで、多くの人が途中で諦めて
しまいます。
せめて報われない努力を続けなければいけない期間が分かったら
がんばり甲斐があるのですが、それは誰にも分かりませんので、
継続が難しくなります。
「いつか必ず上手になる」
と信じて続けるしかありません。
現状維持をじっと続けながら、大きなチャンスを待ちます。
真夜中のメリーゴーランド(ハープ)/作曲:山谷 知明