子どもが道で拾ったものを見せに走ってきたり、自分で工作した
ものを見せに走ってきたり、上手にできたことを報告しに走って
きたりします。
「ママ、見て見て」
と言います。
あれと同じことを人間は大人になっても形を変えてずっとやって
いることになります。
SNSの投稿を眺めるとそれは一目瞭然です。
多くの人が「見て見て」を精一杯やっています。
もちろん僕自身も。
人間は自分のことを見て欲しい、自分が作ったもの、自分でやっ
たことを見て欲しい、誰かに見て欲しい、できるだけ多くの人に
見て欲しいと思わなければ生きてはいけない生き物なのでしょう。
「いいや、自分はそうではない。誰にも見られたくないし誰にも
知られたくない。ひっそりと人知れず生きていきたい」
という人でさえ、そのような「誰にも見られたくないという人間
性を持っている自分自身」を見られたい、知ってほしいという
気持ちを少なからず持っているものです。
Gratitude(バージョン2)/作曲:山谷 知明