「デジタル書籍 VS 紙の本」ということが至る所で議論されて いますが、レコードがCDの売り上げを追い越したことからも明ら かなように、どうやら人間はアナログのほうに惹かれるようです。 数年ぶりにレコードを買って、僕もそ […]

「デジタル書籍 VS 紙の本」ということが至る所で議論されて いますが、レコードがCDの売り上げを追い越したことからも明ら かなように、どうやら人間はアナログのほうに惹かれるようです。 数年ぶりにレコードを買って、僕もそ […]
故郷の父親が送ってくれた古本の表紙の裏に、マジックインキの 太い手書き文字で、 「男の子はつよく、やさしく 女の子はやさしく、つよく」 と書かれているのを発見して、しばらくの間、じっとその言葉を 胸の中で噛みしめました […]
世の中はたくさんの本や音楽、映画で溢れています。 どれを読んだらいいか、どれを聞いたらいいか、どれを観たら いいか、どれも読みたいしどれも聞きたい、どれも観たいという 人間の欲望に限りはありません。 サブスクリプションと […]
「知る」だけでは何もできないということはもう明らかです。 本屋さんにはこの世界のあらゆることについての書物があり、 その中には細かいやり方が書かれていて、それを読めば誰でも 「知る」ことはできます。 ところが、実際には、 […]
音楽でも映画でも本でも、作品というのは、誰にでも平等に鑑賞 の機会が与えられています。 特に現代はインターネットの発達によって、誰でもいつでもどこ でも、鑑賞したいと思ったものをすぐに鑑賞できる社会です。 たとえば、聞き […]
もう死んでしまった人には会うことができませんね。 しかし、その人が生前に書いたものを読むとか、その人の写真を 見ながらその人の声を想像するとか、その人が映った動画を見る などという方法でその人に会うことができます。 そう […]
紙の本か電子書籍かという議論は至る所でされていますが、 紙の本のあの「重さ」が重要なキーワードであることは以前も 書きました。 本が与えてくれるものは、本の中に書かれてある情報ではなく、 その本を受け取る人の心構えによっ […]
昔観た映画を今もう一度観たら、あの時には感じなかった感情が 心に生まれた、という経験があるかと思います。 それは、本も音楽も同じですね。 一度観たり聞いたり読んだりしたのですから、ストーリーや登場 人物など、その内容は知 […]
人間には感情を動かしたいという欲求があります。 朝起きて夜眠るまで、機械的な作業をして暮らすよりも、 喜怒哀楽を感じ、感情を大きく動かされる体験を望みます。 感情が動かされることによって、何気ない日常が突然輝き出し、 ひ […]
頭に入ることと、心まで届くことの違いは何でしょう。 頭に入っても、心まで到達しなければ、それは身になりません。 「電子書籍 VS 紙の本」ということがあちこちで議論されていま すが、それが良い例だと思います。 電子書籍で […]
パソコンの画面やスマートフォンで読む文字は、情報として頭に 入ってきますが、心まで届くことがないように思います。 ためしに、ある文章をパソコンの画面上で読み、次にそれをその まま紙にプリントアウトして読んでみるとその違い […]
本を読もうと思って開いたのに、同じ2~3行をいつまでもいつま でも堂々巡りで繰り返してしまい、そこから先に進むことができ ないというようなことがあります。 これは、心理状態の非常事態であり、危険を知らせるサインだと 思っ […]
本を10冊読んで得られるものと、人に会って10分間話をして得ら れるものとを比較すると、人と話をした10分間によって得られる もののほうが大きいことが分かります。 具体的な内容は、本10冊のほうがボリュームが大きいでしょ […]
僕は、ドストエフスキーの『罪と罰』という小説が好きで 何度も繰り返して読んでいますが、この分厚い長編物語を たった一言で表現しているような台詞を、ドストエフスキーの 他の小説に発見しました。 それは、 「神さまが罰を当て […]
料理の本を読んだら、その日からその料理が作れるでしょうか。 きっと、本に書かれてあるように美味しくはできませんし、 本に載っている写真のようにきれいにもできないはずです。 美しくて美味しそうな写真でいっぱいの料理本がたく […]
ドストエフスキーの小説の中に、 「欠点などというものは、 うしろ指をさされる人よりも、 さす人のほうにかえって多いかもしれませんね」 という台詞が出てきます。 人の悪口を言ったりする人はその人自身が大きな欠点を持って […]
知っていることとできることは違うということを頭では分かって いるはずなのに、心ではなかなか理解できません。 知っていることをまるでできるかのように感じ、技術がないのに 気持ちが大きくなって、下手に行動して失敗してしまいま […]
映画も音楽も本も、いつでもどこにいても好きな時に好きな分だ け鑑賞できる時代になりました。 観たいものや聴きたいものがたくさんあって、1日24時間では 到底足りず、しかし、1日は24時間しかないのです。 そうなりますと、 […]
目には見えないものが見える瞬間ってあるのですね。 オー・ヘンリー作 『賢者の贈り物(The Gift of the Magi)』 ※一緒に収められている『最後の一葉(The Last Leaf)』も おすすめです。